古今染展の案内(再)

こんにちは。

前回あげた内容が見えにくいということで
再度あげておきます。
写真ではボケてしまったそうなので、文章でいれてみます。

「第二回古今染展」開催の案内

拝啓
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さてこの度「第二回 古今染展」と題しまして下記の通り展示会を開催する運びとなりま
した。これもひとえに皆様の温かいご支援の賜物と心から感謝する次第でございます。今
後も伊勢型紙、伊勢型小紋の伝統を守るため邁進していく所存でございます。
二年連続の開催になりますが、今年度は着尺を中心に新柄をご用意させていただきました。
また、新しい染帯も多数取り揃えております。昨年ご来場頂いた方にも楽しんでいただけ
るように商品を御用意しました。
ご多忙のところ誠に恐縮ですが、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
                                    敬具

                記

日時    平成28年10月1日~4日
      10:00~18:00(最終日のみ17:00まで)

会場    NFビル8階特設会場(福和商事株式会社様貸し会場)

出展作品  人間国宝 中村勇二郎・人間国宝 六谷梅軒・人間国宝 南部芳松
      上記三氏の彫刻型を使用した伊勢型小紋
      博多本袋・新作染め帯・きりばめ帯
      京もの認定工芸士 大槻泰之・野村悟史 作品    
                               他多数
特別企画  きもの伝道師  山岸順子による着付けの舞

※なお、会期中のご連絡・お問い合わせは各担当者までお願い致します。
     090-8883-0295(安江)
     090-4717-6032(瀬原田)
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第二回古今染展

ご無沙汰しております。

来月開催の「第二回古今染展」の案内ができました。
10月1日から4日に東京で開催です。
これにむけてずっともの作りをしてきました。
未発表のものも沢山ご紹介いたします!!

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ちなみに、着物伝道師・山岸順子さんによる着付けの舞もご覧いただけます。
これはなかなかすごいですよ!!
一見の価値はあります!!

どうぞお越しくださいませ。

板洗い

こんにちは

7月の京都。
ひと月をかけて、祇園祭が行われます。

祇園祭の頃、古今では一年に一度、いつも使っている樅の木の板を洗います。

今年は7月15日に行いました。

板洗いをする前に、一年間使って傷んだ板を修復します。
ウチには器用で有能な職人がいます!

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きれいに直してくれました。

前日から準備をします。
水で糊を緩めておきます。

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あとはひたすら磨くだけ。
職人達が総出でゴシゴシゴシ・・・・
何回も何回もブラシでこすっては、移動させて・・・・

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板についた糊を落としていきます。

1年間ご苦労さんでした。

祇園祭の間に乾燥させて、また糊をひいて、1年間頑張ってもらいます!!

着付け教室の先生方の見学

京都では祇園祭りが始まりました。

鉾町はとても賑やかだと思います。

少し前に着付け教室の先生方が工房に見学に来られました。
まず先生方が「伊勢型小紋」の勉強をされ、それを生徒さんに伝える。
着付け教室は、着付しか教えてくれない教室もおおいようです。

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どの先生も熱心に聞いてくださいました。

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着付けができても、着物について詳しくない方も多いようです。
こうして学んで頂いて、たくさんの方々に「伊勢型小紋」のことを
伝えて欲しいです!

工場見学は平日いつでも受けつけております。
私が不在の時は、岡崎が案内させていただきます!

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古今のダンボール職人です!

冗談です!

もともと私の先輩の職人で、ずっと私と働いてくれています!

岡崎の説明も楽しくて、人気があります!

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勿忘草

ご無沙汰しております。
熱くなりましたね。。。

気がつけば、六月ももう終わります。

普段は出張が多いですが、京都に戻れば物づくりに励んでいます。
私の工房には優秀なスタッフが揃っているので、いつもよくやってくれます!!

いつも新しい物を作っておりますが、今力を入れているのは、10月発表の着物です。

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なんの柄かわかりますか?

「勿忘草(わすれなぐさ)」です。

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花言葉は「私を忘れないで」「真実の友情」「誠の愛」
心が表れる誠実な色のみを染めました。
このシリーズは透明感のある綺麗な色ばかりです。
この為に色の名前などを色々調べました!
色名も本当に奥が深いです!!

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勿忘草色という色もあるとはしりませんでした。
とても綺麗な色です!!

公開を楽しみにしておいてくださいね!!

外国の方の工場見学

こんにちは

先日は外国の方が工場見学にこられました。

とおもいきや・・・・

ウチの工場の岡崎さんより、日本語が上手い!
イタリアとスペインからのお客様でした。

染織のことも詳しくて、専門用語もバリバリに理解されておりました。
びっくりしました!

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ICレコーダーに録音したり、とっても熱心でした。

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日本人以上に日本文化を大切に思ってくれていて、感謝です!

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すごく感動してくれてようで、私も感動してしまいました!

引き染の工房

こんにちは!

すっかり春ですね。
京都では桜が満開です!

今回は、古今の引き染めをしてくれている工房のご紹介です。
伊勢型小紋が出来上がるまでに、様々な工程があります。
その中でも最後の工程のひとつが、引き染めです。
秘伝の染料で最終仕上げをします。

その引き染め屋さんは、ずっとウチの着物だけを染めてくれています。

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この道一筋30年のベテラン!!

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まず、伸子針で生地を張ります。
狂い無く、テンポよく、針を刺していきます。
その後は、染料をのせていきますが、すごいスピードです!

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早すぎて、写真がぶれます!!

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薄い色、濃い色がありますが、この最終の工程がとても大切です!
これがあるので、色に艶がでます!!

彼女にもこれからますます頑張って行って欲しいと思います!!

長襦袢

こんにちは

随分とはるめいてきましたね。

工房のそばの早咲きの桜もほとんどおわりです。
桃桜という種類だそうです。

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これは満開の時の写真です。

私の4月はほとんど京都に居ませんが、出張先で楽しむことにします。

新作の長襦袢のご紹介です!!

古今の着物は粋です。
そこで長襦袢はとびきり派手にすると、とてもおしゃれです!!
鮮やかな新色に新柄も作ってみました!!
いかがでしょうか?

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チラッと見せるおしゃれはいかがですか?

長襦袢は一枚あればいいかもしれない・・・・・
しかしせっかくならおしゃれにキメてみませんか?!

おしゃれな方ほど長襦袢や小物の数が多いようですね!!

雪の華

こんにちは

立春!
日も高くなり、まだまだ寒いですが、春めいてきましたね~

春の新作のご紹介です!

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いかがですか?
みえませんね~
伊勢型は柄が細かいので、少し離れると無地にみえますね・・・・

雪の結晶は「心の浄化」という意味を持つ幸運のモチーフです・
結晶は溶けると水になり、「生命」や「再生」という強さを持っています。

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雪の結晶は必ず六角形になります。枝の数は変わっても、基本は六角形です。
これは偶然ではなく、水の分子の構造によって決まっているそうです。

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いかがでしょうか?

私も個人的に雪輪の柄も大好きです。
人気のある柄と聞きますが、みなさんお好きでしょうか?

蒸し工場~広海さんを訪ねる②

随分と時間が空きましたが、広海さんを訪問した時の
記事の続きをアップします。

お待たせしてすいません。

前回はしごき染めのところまででした。

今回は、蒸しに入るところから。

広海さんには幾つかの蒸し機があります。
生地や工程によって使い分けておられるようです。

薄色や濃い色やインクジェットなどなど、これも職人技です。

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ちなみに古今の着物を蒸すときは、特に温度に細心の注意が必要なようです。
時間も少しでも狂うと失敗するということです。

古今の着物の蒸室はこれです。
熱い中、事故が起こらぬよう、蒸しが失敗しないように作業されます。
見学中は邪魔しないようにと、少し緊張します。

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その後、水洗です。

ここでも生地によって、作業が変わります。

プールで洗う方法。
京都市内でも場所によって、水質が変わるようでこの辺りの水が着物の水洗に向いているそうです。

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ロール式の機械で洗う方法。

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ロール式の機械で、ゆっくりゆっくり洗っていきます。何回も何回も水洗いをします。
30mくらいはあると思います。最後は二階に上がって、仕上っていきます。

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それ以外にも、揮発液で洗ったりと色々な機械がありました。

見ごたえありました。

ただひとつ思うこと。
 
広海さんのように「加工」の仕事をされていると、ものは残らない。。。。
大切な大切な仕事であるのに、形としては残らない。。。。
(もちろん技術は残りますが・・・・)

そう思うと、私たちのように「物を作る」仕事をしていることはとても幸せです。
私が描いて、六谷先生が彫られ、古今の職人が型置きをした物。
目に見えるのは、うれしいです。

着物が出来上がるまでの「加工」の仕事をなさっておられる方々と力を合わせて
今からもいい物を作っていきたいと思います。