今年も残すところあとわずかです。
新作の紹介です。
まずは工程から・・・
野村さんが染めてくれています。
これは訪問着のぼかしのところを染めている工程です。
一度で染めるとキレイに染まらない。
同じ作業を少しずつ繰り返します。
少しずつ・・・・
繰り返して繰り返して、このようになります。
そうして染め上げられたものがこれです!!
製作は私です。
いかがですか?
伊勢型紙の講演会をはじめてから、21年経ちました。
長いようで、短かった21年。
私は日記を毎日のようにつけています。
講演会も毎回数えていました。
19日金曜で、講演会3000回目になりました!!
場所は鹿児島のある呉服屋さんでした。
我ながら、この記録はすごい!と思っております!
同じ講演会を3000回された方っておられるのでしょうか?
先日、着物愛好家の濱田さんが率いるきものグループのみなさんで
三重県の白子にいきました。
近鉄京都駅で待ち合わせをして、近鉄特急で移動。
途中の大和八木で乗り換えて、車中で竹かご弁当~
これも美味しかったです!!
白子駅で徳島からのお仲間も合流して、まず伝統産業会館へ。
集合写真です!!
一応、私も和装です~~作務衣ですが・・・
伊勢型小紋をお持ちの方は着てきてくださいました!!
その後、六谷先生宅へ。
私は極度の方向音痴なので、六谷先生が心配して
自転車で迎えに来てくださいました。
多分見ることが出来ない光景!
六谷先生はとても気さくな方なのです。
お宅の中の仕事場で、皆でお話を聞かせてもらいました。
六谷先生は
「以前は、職人が自分で彫った型で作られた着物を見ることはほとんどなかった。
今はこういう機会があり、着物をきておられる姿を見せていただけて嬉しいです。」
静かに嬉しそうなお顔をされていたのが印象的でした。
奥様も今回はいつも以上に感激なさっておられてました!!
「先代の獅子狩紋を着てくれてはる!竹林も!雪輪菊も!!」
濱田さんは二回目の訪問。奥さんのハイテンションにびっくりされていたほどでした。
私もとても嬉しかったです!!
最高の贅沢だと思いました。
着る人も、作った人も。
今回は、濱田さんのたっての希望で、道具作りの見学もありました。
実は私も一般の方にお見せするのは初めてでした!!
一つ一つの工程が手作りで、お父様(人間国宝初代六谷梅軒)から引き継がれたものや
ご自身が作られたものばかり。。。。
かけがえのない技術。
そして、なくなりつつある技術。。。。。
先生の肘は、タコになっておられました。
ずっと肘をついて、お仕事をなさるからですね。
名誉の肘ですよね。
先生にはもっともっと長生きして、いいものを残して頂きたい!
型彫り二代目六谷梅軒&製作安江敏弘の作品を沢山残していきたい!!