年に一度の板洗い

みなさん、こんにちは。

京都の7月は祇園祭で賑わいます。

祇園祭の鉾町は、もともとは呉服の問屋さん街です。

今はもうやってない所が多いですが・・・

鉾が立つと、室町には配達できないので

昔から休業する会社が多かったのです。

古今では、その期間を利用して、板洗いをします。

まず、前日から、板に水をかけて、糊をふやかします。

ひたすらゴシゴシゴシゴシ

糊を落とすために、ゴシゴシゴシゴシ

一年間頑張ってくれた、板に感謝の気持ちを込めて・・・

ひたすら、餅糊を落としていきます。

糊を落とし終えたら、三日間陰干しをします。

乾ききったら、また板に餅糊を塗って乾かします。

大切な古今の年間行事は、祇園祭の頃に毎年行います。

このような事をやっている工房は、まだあるのでしょうか?

縁起物「白狐」

皆さん、こんにちは。

毎日暑いですね。

工房はエアコンを入れないので、蒸し風呂です!

今回は、伊勢型紙彫刻・錐彫り、丸田瑛子氏が

図案から彫刻まで一貫して作りあげた縁起物です。

白狐は、神様の使いとされており、

商売繁盛、五穀豊穣、家内安全、健康長寿を

もたらすとされています。

ひたすら、この作業の繰り返しです。

古今で、地染めを三回施して、染めあがりました!

↓染め上がりです↓

女性の考案の図案なので、ラインが柔らかくて

かわいいです。白狐が着物から飛び出してきそうに見えませんか?

山本富男氏の天目染研修会

みなさん、こんにちは。

毎日暑いですね。

先日、アドバイザーの濱田さんと、古今の営業の矢野氏と

共に天目染考案者の山本富男氏の工房で、天目染めの

研修を受けてもらいました。

まず驚くのは、工房の暑さ!!この暑さの中、冷房もなく

その上、ガスを炊いているので、想像を上回る程の室温。

私は元々こういう所で、職人をしておりましたので

今となっては、こんな暑さの中で、長そででも平気です!

↓天目染の土台になる、下染をしている所です。

あっという間に13メートルを染めていかれました!

型染と引き染では、全く違う光景です。

染められた後、染料をもう一度なじませるのと

生地の上に余った染料をとる為の作業をされていました。

その後に、北山杉のおがくずを振り掛けていきます。

おがくずの撒く下には、ガスで生地を乾かしていきます。

とにかく暑いです!!

濱田さんも体験をされましたが

「均等においていくのが、難しい!」と言われてました。

「こんな暑い中で、職人さん達がコツコツ作って

おられる着物だから、やっぱり一枚欲しい!」と・・・

古今と天目染めのコラボ、なかなか人気ですよ!