平成二十八年 正月

ずいぶん遅くなりましたが、、、

新年あけましておめでとうございます。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。

我が家では年末年始、家族共々、代わる代わる風邪をひいていました。
今年の風邪はしつこいみたいです。

新年そうそう、私も説明会やら出張やらで飛び回っております。

染処古今では新しいスタッフが入ったりと、今年も色々な事がありそうです。
若手もこの業界にしては多いほうみたいです。
職人を育てるのには時間がかかる。
優秀な職人が、また若手の優秀な職人を育てていく。
昔みたいに見て覚えるだけではなくて・・・・

私も精一杯頑張っていこうと思います!!
新しいものも沢山作っていこうと思っております!!

平成二十八年もよろしくお願い致します。

花saku12月号

こんにちは。

お知らせが遅くなりましたが、伊勢型紙がPR現代の花saku12月号の特集になりました。
今回は、伊勢型の歴史から、六谷梅軒先生の道具作り、染の現場である古今、
着物を着た方々など伊勢型紙の事を詳しく書かれていて、
すごくいい特集になったと思います。

表紙は京都の濱田さんです。
六谷先生の雪輪菊を着用されて、バーンと登場です!!

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六谷先生の工房の見学に、濱田さんの着物仲間といった時のものです。
近鉄特急で日帰り!!遠足気分でよかったです。
それにしても全員が着物で見学ってすごいですよね!!
六名の方は伊勢型小紋で参加でした。
六谷先生ご夫婦もとても喜んでくれていました。

普段は型紙を彫っておられる。それが着物になって着用されているのを
見られる機会はそんなにないと思います。
奥様は先代が彫られた型紙の着物を着た方に気づかれた時に、声をあげて
喜んでおられたのも印象的でした・

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もちろん、古今にも取材がはりました!

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インターネットでも購入できます!!
よかったらどうぞ!!

外国からのお客様

先日、京都の濱田さんが外国からのお客様を連れてきてくれました。

カナダから2名、アメリカから1名。

私は出張でしたので、工場長の岡崎さんに案内を頼みました。
もちろん岡崎さんは英語喋れませんので、濱田さんが通訳をしてくれました。

たくさんの方が工場見学に来られますが、今回のお客様は今まで以上に
感動され、とても喜んでおられたという報告でした。

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伊勢型紙の歴史と説明から始めたそうです。
ちょうど色糊を作っているところだったので、いいタイミングでした。
色糊で色が染まるということも理解できなかったそうですが、試験染を見てもらって、
目の前で見てもらったのでバッチリだったそうです!
あの濃い色がこんな色になる?と驚かれたそうです。

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板場も熱心に隅から隅まで見ておられました!!
多分、野村さんの仕事は手品にみえたのではないでしょうか?

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”小紋の宿”に写ってからの説明もこんな様子。

着物の上代の札をみて、「もっと高いと思った」といってくれました。
価値は十分に理解してくれたようです。

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英語話せない岡崎さん、お客様とすっかり仲良しになったみたいです!

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折角なので記念写真。

日本全国からも、世界中からも工場見学大歓迎です。

蒸し工場~広海さんを訪ねる①

先日、西京極にある広海さんを訪問しました。

広海さんの社長の澁谷さんと私は同じの釜の飯を食った仲です。
丁稚時代に一緒に糊を練るのを手伝ってもらったりした、いい友達です。

広海さんには、蒸しはもちろん、シゴキ染をお願いしております。

シゴキ染は毎日やってないので、タイミング次第です。

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樅の木の板の上に生地を軽くおいて、その上に一気に糊をおいていきます。
しゃーーーーと。そのままヘラでしごいていきます。
私と社長は同じ年、もうひとりの職人さんも同じ年。熟練の技です。

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しごき終えた生地は、持ち上げて、おがくずの上にそろっとのせます。

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全体におが屑をのせて、一丁できあがりです。
時間的にはほんの一瞬ですが、むつかしい仕事です。
濡れて状態で蒸さなければ、いい色がでません。
早くする為には、技術が要されるわけです。

ちなみにこのおが屑をつくれるところは、もう一社しかありません。

次回に続きます~

鬼水縮緬

去年発表した、新しい生地です。

鬼水縮緬です!!

たてシボの縮緬です。

ちりめんは縮易いのが、玉にキズです。

ですので、縮みにくい生地・・・・
特に縦に縮みにくい生地を開発いたしました。

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どっしりしていて、かつしなやか。

裾さばきもとてもよく、着やすい生地が出来上がりました。

一枚いかがですか(*゚▽゚*)?

きりばめの帯

新しい帯が出来上がってきました。

新作・・・というか、昔やっていた事があるのですが、
久々に復活といったところでしょうか?

表地と裏地を同じ織物にして、腹と太鼓の所にきりばめをいれます。

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デザインは4柄ですが、はめ込む生地がそれぞれ違うので、一本として同じ帯はありません。

似てはいますが、それぞれ違います!!

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同じ柄でも、これだけ雰囲気が変わります!

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これは帯裏です!
こういったタイプの帯の裏地はもっと薄いものが多いと思いますが、
表と同じ生地です!地紋も一緒にして織ってもらっています。
こういうぼかしなら、使いやすいと思って作りました。

いかがでしょうか?

祇園祭り

ご無沙汰しております。

出張続きですが、今は京都におります。

京都では七月いっぱい、祇園祭りがあります。
今日は去年復活した後祭りの巡行と、還幸祭と呼ばれるお祭りがあります。

私は今年は行けませんでしたので、友人が送ってくれたものを拝借します。

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宵山の写真です。
この提灯をみると、嬉しくなります。

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宵山の日、八坂神社には石見神楽が奉納されるそうです。
私の故郷の近くです。私は弥栄中学校を卒業しています。
島根県浜田の弥栄(やさか)、京都の八坂神社。京都との縁を感じます。

今年の宵山は台風の影響で、早めに提灯をおろしたりして、いつもと違う流れだったみたいです。

お祭りの行事もだいたい終わっているようです。

無事に終わってよかったです!

すっかり梅雨になりました。

ご無沙汰しております。

伊勢型を使う時は漆を塗ってから使用します。

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ローラーを使って、漆を塗っていきます。

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この作業をしなければ、伊勢型で染めることはできません。

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こうして、やっと生地に染めることができます!

牛首村を訪ねて②

加藤改石機業店に到着!

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大きな看板もないので、わかりませんでした。

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三人の女性が、縦糸と横糸を引いておられました。
熱湯の中の繭をコロコロと転がしながら、糸をまとめて引いていかれる。
ずっと見ていたいくらいでした。
みなさんも熱心に見ておられました!

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玉繭というのは、一つの繭の中に2頭の繭が入っているものをいうのですが
多いものだと5頭くらい入っている時があるそうです!
絡み合い過ぎそうですね!

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織り手さんもこの日は4名おられました。
なかでも一際早かったのがこの方!

早いといっても、少し織ったら止めて、機にかけてある糸巻きに
糸を巻きつける。そしてまた織る。おそらく大きな節をさけて
いるのだと思います。

じっくりゆっくり、、、、
お蚕さんで工場に入ってきて、白生地で出荷される。
一貫して行われる工程。途中で外に出ることはないようです!
それも感動です!

すばらしい!
本当に素晴らしかったです!!

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93歳の加藤改石さんと私と濱田さん。

また訪ねたいです。

牛首村を訪ねて①

連休明けのある日、

きもの愛好家を率いる、京都の濱田さんのグループと牛首村を訪ねました。

私は作務衣で、あとのメンバー9人は全員着物で参加です!
バスの運転手さんも、「なんの集まりですか?」とびっくりされておりました。

一同でバスに乗って白山方面に向かいます。

4時間のドライブの車中の話題は、きもののことばかり!

高速をおりて、福井から白山に向かって山を上がって行きます。
大分高くまで上がって、山々の風景を楽しんでおりました。

福井を出て、トンネルを超えると、、、白山市!

なんと雪が残っておりました!!!

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メンバーの中に親戚に石川の方がおられる人がいて、雪のことは聞いていましたが・・・・
予想以上でした!

この景色を走り抜け、静かな集落を抜け、美しい手取湖が見えてきました。

橋を渡ると、そこが、今回の目的地、加藤改石機業店です!!

つづく~~