母との別れ

9月に入って、涼しくなるとおもいきや残暑は厳しいです!!

 

先日札幌へ出張に行ってきました。

三日とも30度上回り、その上クーラーなしの「講演会」汗びっしょりになりました゚(゚´Д`゚)゚

お客様はもちろん、私もサウナに入っていたかのような講演会。かえって熱が入りました。

伊勢型の栞を公演後渡し、500年語に私に会いに来てくださいとお願いいたしました。(内容は聞かれた方にしかわかりませんね~~)

皆様 「会いに来てくれる」の返事が返ってきて、感動の講演会が終わりました。

 

今年の7月に、最愛の母が90歳で天国に旅立ちました。

 

母の言葉・・・・

職人は温もりの有る仕事、夢の有る仕事、希望の有る仕事、三拍子揃ってこそ職人芸!と生前申しておりました。

母の教えを心がけ、夢の有る着物をつくって行きます。

 

 

 

 

 

 

PR現代「花saku」9月号

こんにちは。ご無沙汰しております。

暑さも少し和らぎ、心持ち涼しくなってきました。

報告が遅れましたが、8月20日に染処古今を特集にした雑誌「花saku」が出版になりました。私の工房のこだわりの部分や、技法についても詳しく載っております。伊勢型紙や道具や柄。それ以外にも古今のファンの方にモデルになって貰っていて、とても良い記念になりました。

京都在住の濱田さんが表紙を飾ってくれていて、感動しました。あの着物は私が図案を描きました。しかし型が破れてしまい、全く同じものはもう作ることができません。濱田さんは長年愛用してくれているそうです。うれしいです。

 

 

 

 

 

 

 

それ以外も九州のファンの方、私の幼馴染の河本さんもモデルをしてくださいました。ありがとうございました!!

もっとたくさんの方に「伊勢型小紋」の存在や良さを知って頂きたいです。

このような機会を下さった、PR現代「花saku」の大下編集長、西本さんに感謝です!!ありがとうございます。

板洗い

昨日、古今では”板洗い”をしました。

うちの工房では、着物を染める時に”モミの木”の一枚板を使用します。一年に一度、祇園祭の頃にその板を洗います。

前日に一年前に塗った”しきのり”(モチのり)をふやかす為に水をかけておきます。翌日に職人達で三回から四回洗って、のりをきれいに落とします。それから三、四日間乾かします。乾燥したら、また”しきのり”を塗って仕事がします。

この行事は大正八年から数えると、今年で94回目になりました。先人たちが90年以上わたって守ってきたモミの木の板。歴史を感じますね。今からも大切に守って行こうと思います。

オールシーズンの帯

7月に入りました。

京都では7月1日から祇園祭がはじまりました。お囃子がながれ、四条通りにはちょうちんが並びます。いい雰囲気です。

着物の暦でいうと、7月から8月いっぱいは夏物・薄物になります。着物といえば、ほとんどの方は袷で、夏物は敬遠されがちです。そこで私どもでは”さわやか”を考案しました。それに伴い必要なのは、夏の帯。

夏だけでは勿体ない。すべての季節に着用して頂ける帯を、と数年前に出来上がったのが“三十奏”の帯です。

この帯は、倭文(しどり)といって日本最古の織物の復元です。宮中で守られていた織物だそうです。そして小石丸の糸を使用した究極の織物です。全通の袋帯で三重奏が裏表で、六重奏になるんですが、缶コーヒー一本分位の重さしかないのです。とっても軽いです!!

図案は私が描いたもので、菊の柄です。

この帯は一年を通してご利用いただけます。やはり便利なんでしょうね。とても好評を頂いております。

また紹介します。

梅雨入り

やっと梅雨に入りましたね。京都はこれから蒸し暑い日々が続きます。

6月1日は暦では衣替えです。昔はこの日までに母親が家族の着物を準備するのが習わしでした。それも素晴らしい文化だったと思います。

しかし現代社会においては、そういう風習は薄れてきています。

きものの世界では、6月と9月は単衣の時期、7月8月は薄物の時期。鉄則ではありますが、伝統文化の世界以外はあまり気にしてなくてもよくなっています。

そこで、単衣と薄物の時期に着て頂ける着物を作らなければと思い、研究をしていました。5年ほど前に濱ちりめんの白生地業者と協力して、オリジナルの生地を完成させました。

「さわやか(三越織縮緬)」 です。この生地は780グラムあり、その風合いはどっしりしていて、シャリ感があります。5月頃から10月のかけて着用頂けます。

とくに茶道愛好家の方々から好評のようです。おしゃれな柄からフォーマル用まで柄も様々です。

暑い時期ではありますが、すがすがしく着物姿で街を歩いてほしいです(*^_^*)

初ピーチ

先日北海道に出張にいきました。

格安航空会社のピーチに乗りました。受付は無人で、機内は狭いと聞いていましたが、全然問題ありませんでした。格安で快適な空の旅を楽しみました。

M呉服店は6日間の催事でした。

北海道は最終の花見の時期で、お花見が楽しめました。

沢山の方にご来場いただきました。やはり実際物を作っているので、着物を好きな方や、着られる方にお会いするのは楽しみです。

最終回にはお一人様だけでしたが、一時間以上の講演を聞いていただきました。場所によると多い時には30名の方に対して行うのですが、こんな時もあります。その方は非常に喜んで、中村勇二郎の古代菊の着物を購入して下さいました。

やはり私の話しを聞かれたうえで、着物や帯を購入されるというときは、私自身とても感動します。私の熱意が伝わり、職人達の努力が報われた感じがするからです。

これからも皆さまに伝えていきたいと思います。

 

 

島根県へ出張

随分に日にちが空いてしまいました。

私はよく地方の小売店さんに出張に行きます。

先日は島根県益田市のT呉服店に行ってきました。

私は島根県浜田の生まれなので、方言などとても懐かしかったです。

私の父は生前、宮大工をしておりました。驚いたことに、今回父の弟子であった方の奥様が会場にこられていました。懐かしがって翌日父の元弟子のご主人を連れてきてくださいました。父が生きていたら100歳はゆうに超えています。こんな出会いもあるんですね。

5時間かけて行った甲斐がありました。

今月は九州、北海道と続きます。

ではまた。

天神川の桜

私は京都に居る時は、出勤前に嵐山や城南宮などへ自転車で行きます。

私の健康法の一つです。

京都の風景は本当に素晴らしいです!!

40年京都に住んでいますが、季節季節の楽しみがあります。

春のお気に入りは、天神川の桜並木ですね。特に四条から五条にかけてすごくきれいですよ。春になると桜の開花を楽しみに走りぬけます。

ソメイヨシノはほとんど散っていますので、遅咲きの桜が楽しみです。

それでは。

ホームページ公開です。

染処古今のホームページが完成致しました!!

古今のこだわりや想いを、少しでもみて頂けるのではないでしょうか・・・ 技術や想いを形にするのは、とても難しいことです。このページから我々の取り組みや想いを感じて頂ければと思います。このブログの上と下にリンクがあると思いますので、是非ご覧ください。

このページはIE6以上の環境で見て欲しいとのことです。 それ以前のヴァージョンであれば、きれいにみれないらしいです。

それから、工場見学は随時おこなっております。 ご希望の方はご連絡ください。 ただし平日のみとなっております。

それでは。

 

古今ホームページ

染処古今のホームページがもうすぐ公開です。

制作スタッフが最終調整に入っています。

何回も打ち合わせをしたり、写真を撮影したり・・・
私も本を作ったことがありますので、大変さは分かっているつもりでした。

パソコンで画像を編集する作業は、私が思っているより大変だそうです。

スタッフも柄の見せ方にもかなりこだわってくれているので、出来上がりが楽しみです。

またお知らせします。