博多献上名古屋帯の常盤染め

みなさん、こんにちは!

祇園祭もおわり、いよいよ夏本番!

古今の技法の中に「常盤染」があります。

皆様からは3Dみたい!と感動して頂いております。

防染糊を型置きをして、乾いたら

その上に同じ型紙を少しズラして乗せて、

色糊で型を置いてから、地染をします。

↓一回目

↓二回目

職人の勘だけが頼りの技法です!

ものすごい技術だと自負しております(^_^)/

地染をすると柄が浮かび上がってきます!

昔はこの染め方を出来る工房もあったようですが

今ではほとんどできないとか。。。。

古今の得意技の一つです。

敷糊

みなさん、こんにちは。

京都は祇園祭まっただ中です。

古今の祇園祭は板洗いの行事です。

板を洗って、乾かした後にすることは

「敷糊」です。

餅と姫糊を混ぜた糊を板に塗りつけるのです。

非常に難しい技術です。

毎年繰り返される、大切な行事です。

また一年、お世話になります。

一年に一度の板洗い

皆さん、こんにちは!

京都は祇園祭まっただ中!

連休だから、人混みも大変な事でしょうね。

古今としての祇園祭は、板洗いです。

元々、室町が祇園祭りでお休みの期間を利用して、

一年間お世話になった板を洗っていたのが始まりです。

板の着いている糊をふやかす事から始まります。

ひたすら、ゴシゴシゴシゴシ。

一年間の感謝の気持ちを込めて

こすってこすって、糊を落とします。

職人が総出で板を洗っていきます。

洗い終わったら、板場に戻して、干します。

この作業は、大正8年から105回目を迎えました。

連綿と続けられる、この板洗いは大切な古今の行事です。

板洗いが終わると四日間干してから

敷糊をしてから、また一年間使われるのです。

板にとっては、お正月みたいなもんですね(*^_^*)

今からの新しい一年間、

沢山の着物を染めれらますように(^_^)/

着物の命は色

みなさん、こんにちは。

すっかり夏ですね。

京都では今日から祇園祭がはじまりました!

古今では昔から

「着物の命は色である」として

まず、工房ではどんな色にするか、色を決めます。

染料を糊の中に入れます。

色糊の色が色本にあるまで

試験染めを繰り返します。

型置き語の地色糊。

板場の型付けの良しあしも

色が命です!

伊勢湾の魚

みなさん、こんにちは。

先日嬉しい連絡を頂きました。

「古今ブルー・伊勢湾の魚」の着物

去年お求め頂いたお客様から

「すごく気に入っていて、周りからも

良く褒められます」とのことでした。

(お客様から了承頂いて掲載しております)

「三度染の色も柄も気に入っていますが

”透かしちりめん”の軽く、さらりと着られる。」

地染を三回も染めているので

濡れ感があります。

反物で見られるより、着られるとよく分かりますよ。

着物の命は、「色」ですから、こだわります!

購入いただいて、すぐに着て頂けるだけでも感激です。

その上ご意見頂けるのは、とてもうれしいです。

ありがとうございました!

常盤染め

皆さん、こんにちは!

すっかり夏ですね。

今回は、古今に連綿と受け継がれる技術の一つを

ご紹介したいと思っております。

その名も「常盤染め」と言います。

若い方々は、3Dに見えるとびっくりされます。

非常に高度な染色技術なので、この技術で染められる

工房はもうないと思います。しかし、古今では

先代から、途切れる事なく継承されています。

最初に防染糊で型置きをして、乾かします。

その上から同じ型紙を乗せて、少しずらしてから

糊置きをしていきます。

長い生地に均等にずらす為、とても難しい染め方です。

同じ位のズラシを均等にするのに高度な技術が必要です。

染めあがりの柄が浮いてみえます。

単色でこれだけの立体感を出せるのは

すごい技法だと思います。

古今の職人達は、すべて伝承しております。

実物を見てみたくないですか?

マス見本取り

皆さん、こんにちわ。

気温が30度を超える日が続き

すっかり夏の雰囲気になっております。

今日はマス見本取りを紹介します。

新しく染める型を決めた後は

色を決めないといけません。

着物の色は命なので、細心の注意を払って

色を決めていきますが、なかなか手間がかかります。

型紙を置いていきます。

ひき染をしていきます。

染めが終わってから、この中から一番良いと

思う色を選んでいくのです。

大切な工程です。

紗張り

皆さん、こんにちは!

すっかり気温が上がって

もう夏みたいですね・・・

今回はうちの工房でやっている技法の一つを

紹介します。

それは・・・「紗張り」です!!

①型紙に漆をなじませます。

②紗に漆を塗ります

③紗を二人で左右から斜めに引っ張って

紗をそろえます。

④紗を型紙にはりゴミ等を吹き飛ばして

「他の型紙に挟んで湿度を与えて

板に挟んで一晩置いたら」完成です!!

湿度の加減が非常に難しいのです。

経験を積むしかない、、

職人の仕事とはそういうものです!

博多献上名古屋帯の両面染め

みなさん、こんにちは。

随分暖かくなりました。

初夏を飛び越えて、夏ですね~

人気の両面染の博多献上名古屋帯のご紹介です。

もちろん片面づつ染めていきます。

一度織ってから

二度伊勢型の型を置きます。

このシリーズはとても好評なので

色々な柄を作っています。

リバーシブルなので、二本分として使えます。

今からのシーズンにもピッタリです。

二重鮫の着物

みなさん、こんにちは!

すっかり初夏ですね。

私は週末は、嵯峨野や金閣寺を回ってきました。

新緑がとても綺麗でした!!

こんな着物を作っています!

どうなっているか、見えますか?

手前の大きな柄だけを見られると

下は無地に見えるかと思いますが、、、

実は、こんな感じになっています!

まず鮫小紋を型付けをしてから、その上に

違う型を置いてあるのです!

「二重鮫」という技法です。

こうする事によって、柄に立体感を持たすことができます。

昔の人は斬新な技法で、お洒落な着物を沢山作ってきたのです。

ヒントを貰いながら、現代的な着物に仕上げていく過程は

とても楽しいものです(*^。^*)

同じ型をずらして染める、常盤染めとも違う立体感。

伊勢型らしい、点と点との重なり合いによる

偶然で必然の交わりが、他では出せない雰囲気を

醸し出していると思います~