究極の「えんぶた」

皆さん、こんにちは
寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?

色々と不安なニュースが多い昨今ですが、
私は感染対策をしながら、
あちこち出張にいっております。

新しい作品の技法を紹介していきます。

発想は、工房で見た「虹」からです。

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究極の「えんぶた」づくり

伊勢型小紋の上に、「えんぶた」を置いて
虹の表現を成功しました。

うちの工房の工場超の野村悟史が
「えんぶた」の端に数万個のツブツブを彫り
『究極のえんぶた』を完成させました!!

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この「えんぶた」を使用して虹を仕上げました!!
染師・石井健登が「深山染め」を施し
美しい虹を表現する事に成功いたしました(#^.^#)

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特徴は、虹の部分の境目がわからない事です。
これを綺麗にあわせるには、相当な技術が必要です!
二人が力を合わせて、美しい着物を作りあげてくれました(^O^)

「えんぶた」の下は全て,人間国宝六谷梅軒先生の
彫刻の型紙で染め上げました。

伊勢型紙の活かし方は、染め元の感性によって
良くも悪くもなると思います。

人間国宝が彫刻された型紙を活かした物づくり、
型紙と染師の技術で一つの作品になります。

古今には腕のいい若手の職人がいてくれるので
まだまだいいものが作っていけます。
本当に感謝です(^_^)