昨日、古今では”板洗い”をしました。
うちの工房では、着物を染める時に”モミの木”の一枚板を使用します。一年に一度、祇園祭の頃にその板を洗います。
前日に一年前に塗った”しきのり”(モチのり)をふやかす為に水をかけておきます。翌日に職人達で三回から四回洗って、のりをきれいに落とします。それから三、四日間乾かします。乾燥したら、また”しきのり”を塗って仕事がします。
この行事は大正八年から数えると、今年で94回目になりました。先人たちが90年以上わたって守ってきたモミの木の板。歴史を感じますね。今からも大切に守って行こうと思います。